5/29、参議院で法案が審議入りしました。
リアルタイムで審議を見られず、今朝の報道を見てビックリしました。
安倍首相「東京オリンピック・パラリンピックを控えるわが国としては、条約の締結に必要な国内法整備としてテロ等準備罪処罰法を成立させ・・」
え?・・テロ等準備罪処罰法(テロトウジュンビザイショバツホウ)??
法案の名前は「組織犯罪処罰法改正法案(ソシキハンザイショバツホウカイセイホウアン)」ですよ。
それだけかと思ったら。
安倍首相「テロ等準備罪は、計画行為と実行準備行為という行為を処罰するもので・・」
計画行為と実行準備行為という行為を処罰??
えーと。すみません、いつから準備行為が処罰の対象になったんでしょう?
実行準備行為を罪として処罰する規定はありません。
法案で処罰の対象になるのは、「合意」です。
ですから、この発言は間違い…ありていに言えば、間違い(あるいは嘘)です。
国会中継の録画で確認したら、たしかに首相の発言そのままで、掲載ミスではないということは分かりました。
ネットを見てみると、某公共放送の記事の見出しにもビックリ。
「「テロ等準備罪」新設法案 参院本会議で審議入り」
新設法案?・・・えっと。この放送局にはリーガルチェックする人いないのかな・・
うーーーーーん。
本当に皆さん、この法案のことをわかっているんでしょうか?
ましてや、一番力を入れて成立を目指している首相が、
その法案の名前を間違えたままで平然としている(誰か間違いを教えてあげればいいのに・・)。
報道も、その間違いをそのまま流してしまう。
これは酷いです。
国会でも、衆議院に引き続き、法務委員長の職権立てで政府参考人招致を決めてしまうなど、慣行破りが常態化しています。
(そしてまた、議員の質問に大臣が答えず、官僚が答えるという状況に)。
こんなことで本当に良いんだろうか・・
立法府では、恐ろしいことが起こりつつあるのかもしれません。
わたしたち市民に、それを正すチャンスが残されているのか・・
暗澹たる気持ちになってしまいました。
R.Y.