5/30のブログで、安倍首相が組織犯罪処罰法のことを、
誤って(?)「テロ等準備罪処罰法」と発言していることを書きました。
実は安倍首相は、その後も「テロ等準備罪処罰法案」とも発言しており、
どうも「組織犯罪処罰法改正案」という法案名をよく覚えていない節があります。
ここで3つの疑問が浮かびます。
1)今まで政府は組織犯罪処罰法改正案を、「『テロ等準備罪』法案」と呼んできたのに、総理はその2つをごっちゃにして「テロ等準備罪処罰」法案と勘違いしているのだろうか。
2)これは組織犯罪処罰法という、既にある法律の改正案なので、法案が通ったあとの法律名は「組織犯罪処罰法」で変わらないはずなのに、「テロ等準備罪処罰法」という法律を新たにつくるものだと総理は思い込んでしまっているのか。
3)NHKがそれを2度に渡って訂正しないまま報じたのは※、今後、首相の誤りを上書きして、法案の呼称を「テロ等準備罪処罰法案」とし、成立後は組織犯罪処罰法の呼称を「テロ等準備罪処罰法」にしようとする動きがあるのか(「そもそも」の意味のように)。
周りに法務省の役人もいるのに、だれひとり訂正しないというところにひっかかるのです。
1度だけなら言い間違いだけれど、2日続けてとなると・・
「組織犯罪処罰法」は略称で、
正式名は「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律」です。
この略称を「テロ等準備罪処罰法」とするのはいくらなんでも無理だと思いますが、ここのところの政府の無茶苦茶ぶりをみていると、ありえないことではないかもと思えてきます。
「テロ等準備罪」新設法案 参院法務委で実質審議始まる(5/30)
M.I.